LiberoCanto 声楽国際学会 ウイーン 2020年2月
Hedda先生は89歳で普段は耳が遠くて聞こえないのですが、
「Hasegawaの声は聴こえる。Hasegawaがこの歳でこのように歌えるのは
私たちのアプローチが正しい証拠だ。あなたを教えたEdvinがこの場に居たら
どんなにか喜んだことだろう!」と誉めてくれました。
LiberoCantoとは第二次世界大戦前にLajos Szamosi教授がブダペストで
開発した歌唱法で、ローマにて「我々が忘れ去ってしまったBelCanto唱法を
再興させるもの」と評価されました。
Lajos の跡をEdvinが継いでウイーンとニューヨークで教えてきました。
そのEdvin先生も6年前に亡くなりましたが
僕はこの二人の教授にウイーンにて1974年から長年師事して来ています。
このウイーンでの学会で僕は先代とEdvinの教え方の違いやレッスンの内容などを
各国から集まった声楽の先生に説明(一番古顔でもあるので)したり、
実際にレッスンをして見せたり、自分が生徒側になったりと大忙しの5日間でした。
現在LiberoCantoの主流はニューヨークにあります。
自由な息遣いと明るく軽いメカニズムによってクオリティ高い歌唱を生み出すこの歌唱法を、
命のある限りこの日本で伝えて行かねばと改めて思った声楽学会でした。
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